講師:テレビせとうち株式会社 取締役報道制作局長 大本 哲弥 様
4月20日、「マスメディアへの効果的な広報」をテーマに、第11回セミナーを岡山国際交流センターとオンラインのハイブリット形式で開催しました。
大本様の経歴、テレビせとうち株式会社の概要
大本様は山陽新聞社にて長く記者をされたのち、販売部門を経て3年前からテレビせとうちに移られました。
テレビせとうちは岡山市北区柳町に所在しており、代表取締役社長の土井雅人様も山陽新聞社から来られています。
岡山県と香川県を放送エリアとする地上波テレビ局で、中四国で唯一のテレビ東京系列。昭和60年開局で、来年10月に40周年を迎えます。
主要株主は山陽新聞社、日本経済新聞社です。
「ピリリ」の精神
地方5局の中でも小さい会社であることから、山椒の実は小粒でもピリリと辛い、という意味のキャッチコピーを採用しておられます。
新聞社のネットワークを活用し、「ななスパBIZ」をはじめとする経済系の自社制作番組が特色です。「プライド~せとうち経済のチカラ」という番組は2018年にスタートして、既に250社を取り上げておられます。
テレビせとうちとPVリボーン協会との出会い(異業種コラボ)
大本様は、新聞記者として経済部などに所属してこられたことから、現在でも「プライド」のプロデューサーを務めておられます。その中で、2022年秋に新見ソーラーカンパニーの佐久本様より「プライド」に出たいという趣旨の連絡を受け、番組は2023年3月12日に放送となりました。PVリボーン協会に加入した理由は、新見ソーラーカンパニー様の活動への共感と、PVリボーン協会の枠組みに環境ビジネスとしての可能性を見出したからです。この活動が地域活性化の起爆剤になるのでは、という期待を持っていると述べられました。なお、テレビ業界は新たな事業創出の道を模索しておられるそうです。
企業、団体の皆様の広報活動のために
テレビニュースや新聞記事で取り上げられることはPR効果が高いため、日々さまざまなニュースリリースが入って来るそうです。ケーブルテレビや地方紙のネットワークは強く、全国ニュースになると宣伝効果はより高まります。取材で繋がりを築いて記者に目的を知ってもらい、切り口の提案を受けることが有効に働くこともあるようです。
響くニュースリリースとは
「見出し」が重要で、内容はA4サイズ1枚に簡潔にまとめるのが効果的とのこと。社名、見出し、会見の日時や場所を明記し、前文(リード)に概要がまとめられて分かりやすくなって他社と差がつきます。写真などの付属資料は2枚目、3枚目に付けて、発出するニュースの意義や将来的な展開なども添えると良いそうです。テレビメディアには「絵」が必須のため、撮影できる場の準備も必要です。PR代行も増えてきていますが、取材する側からすると、トップとの直接のやりとりはありがたいようです。
終了後、質疑応答の時間が設けられ、PVリボーン協会や佐久本式熱分解装置について、全国的、世界的に浸透させる方法はないものかとの声が出ました。大本様からは、佐久本式熱分解装置に関するプライドの番組は今後もYouTubeで全て公開していくので、皆さまからもお声がけをしてもらいたいと回答されました。
メディアごとにアプローチの仕方を変えた方が取り上げられやすいのかとの質問もあり、大本様は、既にプロジェクトが進んでいるなら、これまでの活動をコンパクトにまとめた資料なども提供してはとアドバイスされました。