(左から 辻執行役員、木村相談役、寺岡副社長、小西執行役員)

事業概要

架線金物をメインに電力、通信、鉄道分野に製品を展開。架線金物メーカーのパイオニア、業界のリーディングカンパニーとして街を支えながら、近年では工具や作業軽減補助アイテムなど工事作業者の役に立つ製品開発にも注力。

御社の製品カタログを開くと、社会的インフラに幅広く貢献されていること、身近な場所にも製品が使われていることに驚かされます。

弊社は、敗戦の傷跡が残る1947年に設立。以来、「日本の復興は電気の安定供給、中でも弊社の進む道は電力配電線の整備にあり」と心に期した創業者の意思を受け継ぎ、電柱回り架線金物の製造販売を生業として戦後の復興から今日まで全力をあげて取り組んで参りました。

配電設備で電線接続に使用するS型スリーブ製造から始まり、B型スリーブ、接地棒そして日本初の巻付グリップを開発量産化。弊社の製品はインフラの基礎を司り、経済成長に貢献してきたと自負しています。

巻付グリップの取り付け方を実演される辻執行役員

現在の主力商品である巻付グリップは、ワイヤーロープの留め具として幅広くご使用いただいております。電柱に最も多く使用されていますが、山間部での落石防止用のワイヤーネット、球技場の防球ネットなどにも。

ワイヤーロープは結び目が作れないのでワイヤーロープを折り返してワイヤークリップで留める方式でした。しかし、弊社の巻付グリップであれば工具を必要とせず取り付けられる上、折り返しも不要で材料を減らすことができます。

大きいものでは全長6m。これは世界最大の巻付グリップですが、グローバルに通信を支える海底ケーブルを敷設する際にご使用いただいております。一方で、小さいものは片手サイズで光ファイバーの引き込み等で活躍しています。

また、電気を通す特性を生かした素線を使用したグリップで鉄道架線の激しい振動による断線防止策としてご使用いただいています。かつては断線によって停まっていた新幹線ですが弊社の製品を導入して以降振動による断線はなくなりました。海底ケーブルなどの敷設や新幹線への導入はオンリーワンです。

なぜ、役立つ製品や活用アイデアが生まれ続けるのですか?

弊社のスタンスは一貫して変わりません。電気工事会社様の工事現場でのお困り事を解決していくのが機材メーカーである弊社の役目です。

例えば、電柱にカラスが巣を作って困っていると聞き、「ビー・ビー・フラッシュ」という製品を開発しました。カラスの学習能力を逆利用し、LEDの不規則発光で警戒させる仕組みです。太陽光パネルの投石被害防止にも効果を発揮しており大変喜んでいただいています。

創業75年。お困り事、ニーズを形にしたい一と真摯に走り続けた結果、「東神電気に相談してみよう」「東神電気なら形にしてくれるはず」と声を掛けていただけるまでになりました。

工事現場は若手離れも課題です。仕事の効率化、技術の平準化を図ることに加え、若手作業者が快適に作業でき、自分の仕事を『格好良い』と誇りに思えるユニークな製品を生み出すことも私たちにできることだと思っています。

協会入会のきっかけは?

弊社が取引をさせていただいている電気工事会社様も、太陽光発電設置工事を事業としています。弊社では太陽光パネルこそ作っていませんが、アースを取るための接地棒、電線を引き留める電柱などさまざまな箇所に弊社の製品を使っていただいており、SDGsによって「製品を再利用できるか」という問い合わせも増えています。使い終わった製品を回収して分離分解し、再利用できる部材は新しい製品に生まれ変わらせて、再び世に出したいと考えています。

このことが背景にあり、協会の理念や構想に共感しました。
また、メガソーラーを設置されている多くのお客様の「お困り事を解決する」という弊社のスタンスからも、弊社で廃棄パネルを引き受けることができれば、喜んでいただけるとも考えています。

入会で得られるメリットは?

太陽光パネルリサイクルという新しいビジネスに可能性を感じており、佐久本式熱分解装置を導入したいと考えています。製造業を続けていく上で、同業他社との差別化を図ることは重要です。弊社のルーツである岐阜県の工場に導入し、地元雇用の創出にもつなげたいです。

太陽光パネルリサイクルは、これまで以上に「社会の役に立っている」と感じられる事業になると思っています。

協会に対して協力できることは?

弊社はメガソーラーの建設に携わってきた大手企業様とご縁があります。太陽光パネルリサイクルや協会についての情報発信の役割を担えると思っています。

また、弊社は製品及び製造ラインともに自社設計・開発であり、助言できる部分もあると思います。ともに歩みを進めたいです。

協会に期待すること、希望することは?

卷付グリップをはじめとする自社製品のリサイクルも考えていますので、太陽光パネルリサイクルの技術や手法はとても興味深いです。今後も情報をいただき、自社製品のリサイクルに流用可能な部分を探っていき 「お困り事の解決」につなげていきたいと思います。


「お困りごとを解決する」真摯な姿勢から生まれた製品

【BBフラッシュ】
カラス対策用の発光装置。カラスの学習能力を逆利用しカラスが嫌がるLEDの不規則発光で警戒させる。

【ヘッドキーパー】
見上げる姿勢の「上向き作業」で頭部を後ろから支え、首の負担を軽減。
最近では、見上げて作業をするドローンを操作される方から好評を得ております。

【CARBLACK (カルブラック)シリーズ】

独自のカーボン成形新技術で作った工具(モンキー・ダブルレンチ)は軽くて使いやすいだけではなく、錆びないという特徴も備えている。また、これらの工具は発泡スチロールなどのフロートにつなげば水に浮くほか、金属物に落下させたりぶつけたりしても火花が出ないので防爆性に優れている。さらに、締め付け時メッキコートした部品などを傷付ける心配もない。


東神電気株式会社HP

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